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【3Dモデル】かんたんな作り方
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AutoCADでの「3Dモデリングの方法」をお伝えします
3Dモデル作成方法は知らない方が多いですが
それほど難しくありません
しかし 思い描いた通りのものを作るには
かんたんな操作方法と技術が必要です
難しそうでしたら弊社が代行いたします
~ 本日のメニュー ~
①作成前の準備
②3Dモデル作成の基本
(おまけ)3Dモデルができない時
③断面図から3Dモデリング ~穴をあける~
④3Dモデルの回転
⑤3Dモデルを合わせる
⑥残りの作成 ~ 小技を加えて ~
⑦終わりに
①作成前の準備
まずは左上のワークスペースを
「3Dモデリング」に変えます
※Civil3DでもAutoCADでもどちらを使っても同じです
今回はCivil3D2023を使用しています
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変えると上の画像のような
3Dモデリング用に切り替わります
②3Dモデル作成の基本
今回はこれ↓を作成してみます
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2次元の図面があると楽です
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黄色は割栗石なので無くてもいいですが
図面に書かれていますので
一応作ります(消すのは簡単なので)
黄色の線の割栗石から作ってみます
まずは使うものを「複写」しておきましょう
※3Dモデリングはミスをした場合
修正より作り直しの方が楽な時がありますので
元のデータが残るようにしましょう
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線が全てくっついていないといけませんので
「ホーム」タブの「修正」をクリックすると
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下の画像のように
「結合」がありますのでクリック
結合したい線分やポリラインを選択 Enter
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「ソリッド」タブ 「押し出し」で
コピーした図形を選択し Enter
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高さを入力します
今回は100mmです
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押し出した後の見た目が下の画像のように線の場合
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下の画像の赤線のどちらかで「リアリスティック」や「シェード」など
見やすいものに変えると見えやすくなります
※今回はリアリスティックにしています
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(おまけ)3Dモデルができない時
もしも下の画像のようにソリッドではなく
壁(サーフェス)しかできない場合・・・
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これは「結合」したときに
1周ぐるっと結合されていないのことが原因です
「表示」タブ 「オブジェクトプロパティ管理」
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「押し出し」する前のポリラインをクリック
プロパティの「閉じている」が「いいえ」になっている場合
上手くできません
「はい」に変えましょう
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閉じている状態で「押し出し」をすれば
ソリッドになります
閉じていないまま押し出すとサーフェスになります
ちなみに 左:サーフェス 右:ソリッド です

③断面図から作成 ~穴をあける~
次にE-E断面を作成します
先ほどと同じように「複写」して元のデータは残るようにします
複写したポリラインを5200mm「押し出し」すると・・・あれ?
穴が開いていない?ただの四角柱?
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こうなると思っていたのに・・・
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実は穴をあけるには
穴の形のソリッドを引いて
穴を開けなくてはいけません
なので穴の形のポリラインも「押し出し」ます
「ソリッド」タブ 「差」コマンドで
「引かれるソリッド(最初に作ったほう)」を選択 Enter
「引くソリッド(穴)」を選択 Enter
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そうすると穴が開きます
④3Dモデルの回転
最初に作ったソリッドに合わせるために
3Dモデルを回転させます
「ホーム」タブ 「3D回転」をクリック
回転させたい3Dモデルを選択 Enter
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すると回転させるための輪っかが出ますので
下の画像の向きになるように回転させます
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⑤3Dモデルを合わせる
出来たものを最初に作ったソリッドに合わせます
データを残しておくために
「複写」で合わせます
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⑥残りの作成 ~ 小技を加えて ~
残りのG-G断面を作成していきます
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今回は先ほどとは違う手順で
先に3D回転させて作成します
まずは同じように「結合」させていきますが
線が1本にまとまっているとき
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トリムや線を書き加えてもいいですが
「境界作成」が閉じているポリラインが作れて便利です
「ホーム」タブ 「作成」から
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下のようなウィンドウが表示されます
何も変更せずに「OK」
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境界を作成したい内側をクリック
隙間がなければ下のように境界が表示されます
※隙間があればうまくいきませんので
隙間がないように線を足してください
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境界の範囲が正しければ Enter
このようにポリラインが閉じた状態で
作成できます
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左右の四角も同様に「境界作成」で作ります
※今回みたいに四角だったら普通に四角を書いてもいいですが
複雑な形は「境界作成」が便利です
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先に3D回転で向きを合わせておきます
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後は「押し出し」をしていき
穴は「差」で引いて作ります
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「押し出し」ただけですと
位置がおかしいので
「移動」させて合わせます
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これをすでに作った3Dモデルに「複写」します
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これで完成です
⑦終わりに
今回はかなりシンプルな形のものを作成しました
傾斜があるものはもう少し複雑で
傾斜がありつつカーブしているものは
かなり難しいです
※その時はCivil3Dの方が良いかもしれません
作成するものによってAutoCADで良かったり
Civil3Dでないと難しいものがありますので
色々とチャレンジしてみると新たな発見があり面白いです
またここで書ききれなかったコツがいくつもありますので
機会があればご紹介します
この方法で3Dモデリングをやってみて
難しそうならご相談ください
↓弊社のホームページのURLを貼っておきます
3Dモデルができたら さらに以下のようなバージョンアップができます
・3DPDFにしてどなたでも見られるようにしたり
・3Dプリンタで模型を作成してみたり
・Unreal EngineのTwinmotionで
よりリアルにしてみたり
・点群と組み合わせて現況と計画を重ねる など
様々なことが一気にできます
上記の4つへのバージョンアップは弊社でも行っていますので
下記のURLからご覧ください